『顎関節症』
ってどうしておこるの?

昔は、顎関節症の原因は噛み合わせが悪い為起こる症状だと言われていました。
 ただ最近はそれだけでなく、あごにいろいろな負担がかかるような生活習慣と関係があると言われています。
たとえば、寝ている時の歯ぎしりや歯を食いしばるなどの癖(これはストレスとも関係あります。)、片側でかむ癖、顎をずらす癖、うつ伏せで寝る癖、足を組む癖、頬づえをつく癖などがあります。
悪い姿勢や荷物を、いつもどちらかの肩に持つなどの癖もよくないとも言われています。
その他、精神的なストレスで悪化すると言われています。
 急に大きく口を開けたりした後などになることもあります。
 また吹奏楽や、スキューバダイビングなど物をくわえるという動作をきっかけに顎関節症を起こすこともあります。
(例)大あくびの後、ものすごく固いフランスパンをかじった後や怪我をした後になることもあります。
顎関節症CHECK ~その症状、顎関節症かもしれません~
- 顎を動かすと痛みを感じる
 耳の前あたりが痛くなる人が多いのですが、中には顔の側面から頭まで痛みを感じる為、頭痛と思う人もいるようです。肩こりや腰痛、手や指のしびれを伴う場合もあります。
- 顎を動かすとポキッという音がする
 口をあけるときカクンという音がする人は多くいらっしゃいます。
 何年たっても変化がなく、痛みもない場合はひどくなることは少ないです。
 だんだん大きくなり「ザラザラ」「ギシギシ」という音が出る場合は顎関節症の可能性が高いです。
- 口を大きく開けられない
 顎を動かすと痛いので、無意識のうちに周りの筋肉も顎を動かさないように押さえてしまうことで、口が開きにくくなります。
- 急に噛み合わせが変わった
 関節や筋肉に問題があると、それらが動かしている顎の動きを変えるので、噛み合せも変わります。
いくつ当てはまりましたか?
顎に悪い癖と姿勢の悪さ
顎関節症の原因になる癖のチェック
- 食べ物を片方の顎だけで噛む
 片方だけの噛む筋肉を多く使うことで、片方の顎にだけ負担がかかります。すると、負担がかかっている方に顎がゆがんでいき、結果、顎がずれて顎関節症になります。
- 横を向きながらテレビを見る
 食事を顔をまっすぐ向けずにとる。顎と首は連動して動くので、首を横に向けたまま顎を使うと、顎がゆがんでしまいます。このような事が頻繁にあると顎関節症になりやすくなります。
- ほほ杖をよくつく
 ほほ杖は、顎を横に押しているような力がかかるので頻度が多いと顎がゆがみやすくなります。
- 顎と肩で電話をはさむ
 長時間のほほ杖と同じで、顎を横から押しているようなものです。さらに肩を持ち上げているので肩と首の筋肉が緊張してしまい、無意識に電話を挟んでいる方と逆の方に顎ずれが生じ、顎関節症になりやすい状態となります。
- 日中の歯の食いしばり
 歯を噛みしめたり食いしばったりしていると、顎に大きな負担がかかることになります。顎の関節は、てこの作用の力がかかるので、噛むという行為は関節に大きな負担がかかっています。
- 夜の歯ぎしり
歯ぎしりは、食いしばりと同じ状況です。
 さらに食いしばったまま顎を横に動かすため、顎の関節には歯を食いしばった時以上の負担がかかっています。歯ぎしりをする人の多くは顎関節症または予備軍です。
- 姿勢が悪い
 姿勢が悪いと、顎の位置がずれてきます。猫背の方は顔に対して顎が奥に入ります。すると顎が開けにくい状態になり、この状態が続くと顎が開かなくなる場合もあります。
- 吹奏楽をやっていた方
 (トランペット・クラリネット・フルート)
- スキューバダイビングされていた方
上記の癖が2つ以上あるようですと顎関節症になりやすく治りにくい状態です。



 
  
 
 
 
